私が使用しているサイクルコンピューター レザイン【MEGA XL GPS】 のツメが折れました・・・
「レザインのツメは折れる」と聞いていたので、購入直後からかなり慎重に着脱をしていたのに折れました・・・
みんな折れてしまっているので、レザインのサイコンには定番の修理方法が存在します・・・
レザイン サイコンの修理に必要な部品と修理の手順を解説します。
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レザイン【MEGA XL GPS】のツメ折れる
レザインのツメは、触った感じは固くしっかりとしていて、「こんなの折れないだろ」「みんな雑に扱ってるんじゃないの」と思っていました。
更に着脱時には、「サイコンとマウントをグっと押さえてゆっくり回す」とかなり慎重に扱っていました。
でも折れた・・・
サイコンを落としたり、バイクを倒したりもしてないのに・・・
使用期間は2年2か月、サイコンの着脱は週に1回程度といった感じです。
レザイン使用者の皆さんが言っているように持病ですな・・・
レザインのツメは十文字型をしていて、突起は4個あります。
今回はそのうちの1個が折れたので、残り3個のツメで使用できるといえばできます。
しかし、4点支持で折れたので、3点支持になったら残りのツメは更に折れやすくなってしまうでしょう。
ここで微妙に引っ張る意味も無いので、修理してみます。
これ以上ツメが折れると、ネジ止めできるスペースが少なくなっちゃうし・・・
メーカーも認識しているようで、レザインの代理店であるダイアテックさんのホームページにも「爪折れについて」コーナーがあります。
https://www.diatechproducts.com/support/gps.html
私は 2019年8月15日購入 だったので、無償交換は保証期間外でOUT。
まあ保証期間内だったとしても、面倒だし、たぶんまた折れちゃうので交換依頼はしなかったでしょう。
サイコンの買い替えを少しでも考えていた人にとっては良いキッカケとなり、レザイン以外のサイコンに買い替えられてしまうことでしょう。
でも、レザインのサイコンは気に入っており、性能的にも私には十分です。
ツメが折れただけでは買い替えも検討しないので、先人の教えに従って修理を行います。
定番の修理方法【Garmin用ツメ補修キット】
定番の修理方法は【Garmin用ツメ補修キット】を折れたマウントの上から貼り付けて固定します。
もともとはガーミン製のサイコンのツメが破損した場合の補修キットですが、レザインの補修でも定番となっています。
この【Garmin用ツメ補修キット】はレックマウント製でアルミ削り出し。
レックマウントは、こんなニッチなパーツを製品化しているところが素敵です。
これを取り付けると「ガーミンのツメ」になるので、マウント側もガーミンタイプに変更が必要です。
私は【レックマウント タイプ1919 ライトコンボ マウント】を購入した時に、ガーミン用マウントが付属していたので、レザイン用マウントからそちらに付け替えで済みました。
レザインの純正マウントを使用していたら買い替えが必要になっちゃいますね。
【Garmin用ツメ補修キット】をコーキングで貼り付けて、回り止めとしてネジを打ち込むことにします。
着脱に力がかかる箇所なので、しっかりと固定しなければなりません。
M4のサラタッピングが付属していますが、大きすぎて残ったツメが割れそうなので、代わりにM3サラネジを使用します。
会社にあった工具を勝手に使って、加工していきます。
修理手順
1. 穴位置をけがく
【Garmin用ツメ補修キット】 を純正ツメの上からかぶせて、穴位置をケガキます。
中心がずれないようにマスキングテープで固定して、ドリルで印を付けます。
ハイ、ちょっとズレましたねー・・・
気にせず進めます・・・
【追記】
ここはテキトーにやっちゃダメ ×
後でマウントに取り付けたときにちょっとだけズレます・・・
ほんの少しですが左に傾いています・・・
気にしだすとちょっと気持ち悪いです・・・
しっかりとケガいて印を付けましょう・・・
2. 穴開け タップ加工
2.5mmのドリルで下穴を開けて、M3タップでネジを切ります。
ドリルが貫通してしまい、中の基板やバッテリーに穴が開いたらOUTなので、刃に印を付けて慎重に穴を開けていきます。
ここは問題無し。
【追記】
完成後に微妙にグラつくので、ネジを外してM4タップを切りなおし、M4のサラネジで固定しました。
こちらの方がしっかりと固定されます。
3. 金属のツメ 取付
M3×6mmのサラネジで仮固定してみます。
問題なさそうですね。
このネジはあくまでも回転防止用途としてのネジです。
プラスチックに切ったM3のネジなど、すぐにバカになってしまいます。
また、折れやすいツメに穴を開けているので、更に折れやすくなっています。
固定自体はコーキングで接着して強度を持たせます。
なぜか会社にブラックのコーキングがあったので借用します。
ブチュッと塗りつけますが、中央の穴はサイコンのスピーカーになっているので、コーキングが入り込まないように注意します。
【Garmin用ツメ補修キット】を取り付けて、ネジ止めします。
4. 仕上げ
取り付けた【Garmin用ツメ補修キット】のすき間からコーキングがブチュッと飛び出してきます。
取り付けちゃえば見えない箇所ですが、気持ち悪いので仕上げましょう。
綿棒でもあればちょうど良いのですが、会社に綿棒は無いのでドリルの軸を使ってなだらかに仕上げます。
こんなもんでしょう。
5. 完成
完成です。
スッキリとしていて純正っぽい仕上がりなのではないでしょうか。
バイクに付けちゃうと見えない箇所ですけどねー。
コーキングを換装させるため、このまま丸1日放置します。
修理完成後に気づいた点
修理したサイコンをレックマウントに取り付けましたが、着脱をしてみても強度的には問題なさそうです。
さすが定番!!
最初の穴開けで少しズレちゃった分、サイコンも傾いてしまうことになりますが、マウントの遊びの範囲内だったようです。
よかった。
まだ取り付け後に少ししか走っていませんが、気づいた点は以下となります。
サイコンの取付位置が変わる
純正のツメに【Garmin用ツメ補修キット】をかぶせるので、若干サイコンの取り付け位置が高くなります。
が、思っていたほどではありませんでした。
ほとんど気付かないレベルの差ですね。
アングルが違い過ぎていて恐縮ですが、改造前後の写真です。
ツメが折れる前
ツメが折れた後
金属のツメに樹脂が削られる
サイコン側のツメが金属で、マウント側が樹脂となるので、樹脂側が削られていきます。
一回の着脱でも削れたあとがわかるくらいでした。
そこでこの商品
レックマウントのホームページには、金属のツメを使用する場合にはマウント側も金属に変えるように書かれていました。
結構なお値段なのですぐには買いませんが、あまりにも削れるようなら検討してみます。
なんでも在るなー レックマウント
サイコンのビープ音が小さくなった
【MEGA XL GPS】は底面中央部分の穴から音が出ているのですが、改造後に明らかに音量が小さくなりました。
サイコンの穴は塞いでいないので、マウント側の形状の違いによるものだと思います。
写真左がレザイン用マウント、右がガーミン用マウントです。
マウントのスキマの差でしょうか。
サイコンのビープ音が非常に重要だという人には問題かもしれません。
まあ、聞き取れないほど小さいわけでもないので、特に対策はしないで良しとしました。
レザインのツメ折れる まとめ
レザイン製サイコンのツメが折れちゃったときの、修理方法と手順を解説しました。
サイコンは安いものではないので、無事に修理ができてよかった。
これでまだまだ使えそうです。
ただ、スマホの充電端子が壊れると困るように、機能の本質ではなくても、サイコンのマウント部分の強度は重要な要素であると思います。
レザイン製マウントは補強されたらいいなと思うし、他社も含めてマウントは壊れにくくしてほしいです。
そして、レックマウントはニッチなパーツがラインナップされていて素敵です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。