これが11個目のサドルとなります・・・
10個目のサドルである「パワーミミック サドル」にどうしても不満がある状態ではなかったのですが、「セラSMP」の独特の形状を試してみたくなりました。
今回購入した「コンポジット」が初SMPではなく、以前に「HELL」というモデルを使用していたことがあります。
「HELL」も同じような形状はしているのですが、パッドがかなり厚くフィット感も乏しかったため手放してしまいました。
「HELL」 は、可もなく大きな不可もなく といったボンヤリとした印象しか残っておらず、写真もありませんでした。
「コンポジット」はセラSMPの基準となるサドルの1つです。
またまたなのですが、サドル沼からの脱出を試みるべく「コンポジット」を試していきます。
ちなみに私のサドルのインプレは全て、レーパン無し・走行距離25km程度 での体感や感想となります。
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セラSMP コンポジット とは
イタリア最古のサドルメーカー「セラSMP」のサドルです。
「セラSMP」には数多くのラインナップがありますが、選び方の基準となる2種類のベース「フォルマ / コンポジット」の片方のモデルです。
サドル幅が狭く、座面が角ばっている。 そしてパッド無し。
「セラSMP」 のサドル選びの基準は次のようになっています。
なぜ セラSMP コンポジット を選んだか
「コンポジット」を選んだ理由としては
- 中央の穴が大きく圧迫感が無さそう
- 着座する部分にくぼみがあり、座骨のおさまりが良さそう
- 今までの傾向から細身のサドルの方が合う気がする
- パッド無し!! 形状のみで勝負していて漢らしい
- 「セラSMP」イタリア最古のサドル専業メーカー 専業はすごいんじゃないの?
- 「穴が前端まで開いている」とか「くねくねした形状」「サドルレールの固定方法」とかはSMPの特許
他社は特許を回避して開発しなきゃならないから、SMPはやっぱりすごいんじゃないの?
といったところ。
しかしそこそこの金額なので、全く合わなかった時はダメージが大きいです。
テストサドルを置いている店もあるようですが、行きつけの店とか無いし、なにより面倒くさい。
トドメは「まあ楽天ポイントだからいいか・・・」となりました。
楽天にて 22,000円 にて購入 (全額ポイント交換)
パワーミミック サドルとの比較
前サドルである「スペシャライズド パワーミミック サドル」との印象の比較です。
スペシャライズド パワーミミック サドル
穴開きサドルではないが、穴に相当する部分に柔らかい素材を使用しており、前立腺付近への圧迫感をかなり低減している。
通常の穴開きサドルでは、前立腺付近の圧迫感が無くなる代わりにその分の荷重が他の箇所に乗っかり、とくに座骨が痛むことが多かった。
「パワーミミック サドル」は全体的にパッドは厚く、部分ごとに材質や柔らかさが細かく変えられているので、急に一部分に荷重がかかって痛むということは無かった。
体重をパッドで受けて、サドルと接している部分全てに上手く荷重を分散させているイメージ。
反面、全体的に荷重がかかっているので、じんわりと前立腺がしびれてくるし、じんわりと座骨が痛くなってくる。
セラSMP コンポジット
対して「コンポジット」は、形状で体重を受け止めているイメージ。 まあパッドは入っていないので・・・
お尻の痛くなりにくい箇所には荷重をかけて、痛くなっては困る箇所を抜いている感じ。
大きな穴によって前立腺付近の圧迫感は皆無だし、座骨も荷重を上手くいなしているような印象で、違和感が無くはないけど痛くはない。
私は比較的に骨盤を前傾させて乗っていますが、骨盤を立てて乗ると座骨がかなり痛くなってくるので、乗り方を選ぶサドルなのかもしれません。
コンポジット 良いところ
お尻にフィットしている 感じ
おもにサドル座面部分の形状によるものだと思うが、座骨のおさまりが良いです。
座面のくぼみに上手いことフィットしているのでしょうか?
「サドルが無くなる感じ」ということは無く、座骨に少しの違和感のようなものはあるのだけど、ずっと「少しの違和感」のままで座骨が痛くなることがまだありません。
今までに合わなかったサドルはいきなり座骨が痛くなったり、初めは良いけどだんだんと座骨が痛くなってくることがほとんどでした。
いまはとりあえず「こんなところかな」というサドル位置でしばらく乗って、お尻を慣れさせて基準を作ろうと思っています。
慣れてきたところで少しずつ位置や角度を変化させてみて、ベストポジションを探っていきます。
今までに、「細かくセッティングしてみよう」とまで思うサドルが少なかったので、楽しみでもあります。
「コンポジット」はエラストマーのベースに革を貼り付けただけでパッドが入っていません。
拷問椅子にもなりかねない構成ですが、これだけ「しっくり」とくるのは人間工学に基づいた形状のおかげなのでしょう。
これは革製品だ
セラSMPのサドルは100%イタリアで職人さんが作っているようです。
まさに「革製品」といった感じで、質感がとても良いです。 ずっと触っていたい感じ
ブルックスの革サドルともまた違う、上質な本革ハンドルのような触り心地です。
ロゴや文字も全て刺繍。 手間もかかっています。
サドルを裏から見るとホチキス痕など「ハンドメイド感」もありますが、所有欲も満たしてくれるサドルでもあります。
コンポジット イマイチなところ
金額が高い かな
やはり、ちょっと金額は高いかなーと感じます。
が、凝った作り込みだし、質感も高いし「価格相応なのかな」とも思っています。
また、「セラSMP」のサドルはあまりモデルチェンジをせず、長く販売され続けているので価値が下がりにくいようです。
ヤフオクなどを見ても極端に安価な中古品も無く、ボロボロのものが1万円以上で落札されていたりもします。
「安く大量に」とは対極のコンセプトなのでしょう。
まとめ
セラSMPのサドル「コンポジット」の紹介でした。
まだ数百km走行での感想となりますが、良さそうな印象です。
「パッドが厚ければ乗り心地が良い」ではないことを証明するようなサドルですね。
これからセッティングを詰めていって、更に良いポジションを探していこうと思います。
まずは、結構高価なサドルだったのでひと安心。
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【サドル沼】という恐怖の言葉があります。 自分のおしりに合うサドルを探し続けて、抜け出せなくなることから来た言葉です。 今、ロードバイク4年生ですが、サドルは9台目です。 私のサドル遍歴を私の採点とと ...
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