![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_151801-1024x576.jpg)
ロードバイクのBB付近からカチカチ音がする・・・
ペダリングに合わせて鳴ってる・・・ クランクの同じ位置で規則正しく鳴ってる・・・
ベアリングなのか?
ボトムブラケットごと買い換えてもいいけど、赤い色は気に入ってるんだよね。
あと、まあまあ高い。
だったら工具を買ってボトムブラケットのベアリングを打ち換えてみましょう。
前からやってみたかったんだよね。
BBに適合するベアリングを購入する
ベアリングの型番ってなんだかわかりにくいですよね。
同じサイズでもいろんな型番があって、どこが違うのかは詳しく書いて無い。
まずはBBに適合するベアリングの型番を調べます。
欲しいサイズは 外形37mm 内径25mm 幅7mm です。
シマノクランク用のBB用ベアリングはこのサイズが一般的みたい。
ベアリングの規格
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/07949f3af728ac567733c3595b6d2286.png)
種類とサイズの規格は上図のとおり。
- 形式記号 深溝玉軸受けなので 6
- 幅系列 は省略みたい
- 直径系列 8 ???
- 内径番号 25mmなので 05
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/7e2a69fef87a85be88b8b79a52f7fdb8.png)
そしてシールの方式は上図のとおり。
ロードバイクによく使われるのは 両ゴムシール軸受(非接触形) と思われる。
末尾に付く記号はベアリングメーカーによって違う。
これだな わかりにくくしている原因は・・・
なので VV LLB 2RU 2NKE 2RZ と書いてあればどれも同じ方式みたい。
6805VV を購入
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_144028-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_144039-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_144114-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_144213-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_144223-1024x576.jpg)
ということでアマゾンにて「6805VV」 を購入 1個833円
日本精工 NSK ベアリング 深溝玉軸受 両側非接触ゴムシール形 (6805VV 内径 25mm 外径 37mm 幅 7mm) https://amzn.to/49e5wFM
ベアリングを着脱する工具を購入する
ベアリングプーラーセット
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240121_135302-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240121_135258-1024x576.jpg)
続いて、ベアリングをBBから外す工具を購入。
色々あるけど、とりあえず外れれば良いからアマゾンで安いやつを購入。 2849円
【耐久・耐摩耗合金】 パイロットベアリングプーラーセット 内掛け対応 内掛けタイプ 8mm-29mm 工具 ベアリングリムーバー 収納ケース付き https://amzn.to/43yJuw9
BB圧入工具
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240121_135120-1024x576.jpg)
外したベアリングを圧入する工具も買います。
これもアマゾンで安いやつを。 1800円
安いけどブルーのアルマイトがきれいです。
Fashionslee_jp 自転車ヘッドセット ボトムブラケット インストールプレスツール BB圧入工具 ボトムブラケットシステム用 ベアリング圧入 カッププレBB30/80/86/90/91/92 用自転車ツールキット https://amzn.to/3xgrtqm
BBからベアリングを外す
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240121_145914-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240121_202959-1-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240121_203930-1-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240121_204038-1024x576.jpg)
さて、ベアリングプーラーを使ってBBからベアリングを外します。
取説等は入っていないので、入っている部品を組み合わせて外していきます。
大まかな手順は
- ベアリング内径に合った工具を突っ込む
- 先がとがった工具をねじ込みベアリング内部にツメを引っ掛ける
- プーラーの脚をBBのベアリング外側に当たるよう調整
- 上手いことベアリングが引き上げられるように部品を組み合わせて外す
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240121_203942-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240121_204010-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240121_204103-1024x576.jpg)
ヌルっと外れました。
購入したベアリングにグリスアップ
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_144435-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_145400-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_144850-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_150138-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_150540-1024x576.jpg)
購入したベアリングの初期グリスを洗い流します。
そのままでも良いのかもしれないけど、1000円しないベアリングに質の良いグリスが入っているとは思えません。
パーツクリーナー吹き付けでは上手く除去できなかったので、おなじみ「チェーンディグリーザーの素」を溶かしたお湯で洗浄します。
充分にすすいだ後、靴下に入れてドライヤーで乾燥。
すっかりきれいになりました。
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_150653-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_150808-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_150838-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_151632-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_151735-1024x576.jpg)
続いて、グリスを封入していきます。
いつも使っているのはフィニッシュラインのセラミックグリス。
何が最適なのかわからないので「for ベアリング」って書いてあるこいつを使っています。
FINISH LINE(フィニッシュライン) セラミックグリス 60g 1450円 https://amzn.to/4cLdKIp
ベアリング用に良いグリスがあれば是非教えてください。
粘度の低いオイルっぽいものを入れればハンドスピナーのように回転は軽くなるんだろうけど、ゴミが入ってすぐにゴリゴリになりそうです。
決戦用ならそれも良いんでしょうけど、私は ゴミ防止・耐久性重視 でグリスをミチミチに封入しています。
ベアリングを圧入する
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_153038-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_152828-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_153044-1024x576.jpg)
ボトムブラケットにベアリングを圧入していきます。
まずは手で、ベアリングが斜めにならないようにまっすぐに押し込みます。
写真くらいまでしか入りません。
次にプレスツールで挟みこみます。
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_153122-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_153248-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_153100-1024x576.jpg)
挟みこむ部分の大小を入れ替えながら、真っすぐに入っていくようにプレスツールをねじ込んでいきます。
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_153756-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_154149-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240212_153315-1024x576.jpg)
そんなに力を掛けることなく、奥までピッチリと入りました。
プレスフィットBBを外す
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_184332-1024x576.jpg)
プレスツールはプレスフィットBBを外すときにも使用できます。
赤いBBはカチカチ音がしていたので、メンテの間ファラスに付属してきたプレスフィットBBを仮で付けていました。
ベアリングをリプレースした赤いBBに交換するため、プレスフィットBBを外します。
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_183702-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_183738-1024x576.jpg)
プレスツール以外に必要となるのが写真のような形状をしたワッシャー。
サイズは、細い部分はBBのベアリング内径の中に入り、立てるとベアリングに引っかかるサイズ。
こんなサイズは市販されていないので、座金を削るなどして製作します。
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_201205-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_201219-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_201343-1024x576.jpg)
もう1つ 排水用の異径継手を用意します。
私はホームセンターで購入しました。 200円くらいだったと思う。
サイズは Φ38.5*Φ67.3*高さ62.8 (mm)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_184406-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_184448-1024x576.jpg)
ワッシャーをBB内部に突っ込んで、フレーム内部で立てます。
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_184536-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_184653-1024x576.jpg)
プレスツールのシャフトをワッシャーに差し込み、ダブルナットで回らないように固定。
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_184738-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_185027-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_184857-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_184900-1024x576.jpg)
モンキーでナットを押さえつつ、プレスツールを締め込んでいきます。
見えませんが、継手の中でBBが徐々に引き上げられていきます。
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_185057-1024x576.jpg)
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/03/20240316_185106-1024x576.jpg)
そして、するっと外れます。
反対側も同様の手順で外します。
叩き出したり、叩いて入れたりしないので、ベアリングやフレームに優しく作業を行うことができます。
プレスツールは万能なのでもっと早く買えばよかったなー。
まとめ
![](https://diy-roadbike.com/wp-content/uploads/2024/04/20240316_203354-1024x576.jpg)
工具とベアリングを買って、自分でボトムブラケットのベアリングを打ち換えてみました。
片側1000円未満でベアリングが購入できるなら、1年に1回くらい交換してしまっても良いかなと思います。
BBのベアリングは、結構ゴリゴリになっちゃうからね。
これで走行中の「カチカチ音」が無くなればいいんだけど・・・
結果はまた報告します。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。