私が使用しているチネリのカーボンハンドル【ネオモルフェ】を紹介します。
空力に特化したエアロ形状ではなく、ポジションごとに「握る」ということをデザインしたエルゴ形状のハンドルです。
この握りやすさと、そのためのデザインがこのハンドルの最大の特徴です。
EASTONのEC70、3TのAERONOVAも候補に挙がりましたが、独特なデザインに惹かれてネオモルフェを購入しました。
私は楽天にて23,550円で購入しました。
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【チネリ ネオ モルフェ】とは
イタリアのブランド「チネリ」のカーボンハンドルです。
ロードバイクのハンドルの材質はアルミが多いのですが、カーボンで作られたものもあります。
金額は非常に高くなるのですが、カーボンならではの自由な形状を活かしてエアロ性能に特化したモデルや、軽さを追求したモデルなどがあります。
その中でも【チネリ ネオ モルフェ】は異色な部類となります。
「エルゴノミクス デザイン」というのでしょうか、ハンドルの握りやすさに特化したデザインとなっています。
自転車でレースに出る人や、ひたすら山を登っている人はおそらく使っていないでしょう・・・
私はその独特なデザインに惹かれて購入しましたが、かなりのお気に入りとなっています。
ネオモルフェ のメリット3つ
カーボンでしか作れない、唯一無二の独特なデザイン
「ハンドルの握りやすさに」特化したデザインをしています。
カーボンならではの、くねくねデザインです。金属でこの形状は製作できないでしょう。
ハンドルを握るポジションごとにエルゴデザインされている
「パームゾーン」・「パワーゾーン」・「3フィンガーゾーン」・「リバースグリップゾーン」と名付けられた4つのゾーンがあり、それぞれに最適化された形状をしています。
パームゾーン
バートップの位置です。丸みを帯びており、手のひらに吸い付く感触です。
握っていると気持ち良いです。
パワーゾーン
ショルダーの位置です。
私はほとんどここを握っており、一番のお気に入りです。
たなごころ(正式には小指球と言うらしい)が平らな窪みにフィットします。
ブラケットの少し後ろを持つような位置となり、前方に手をスライドさせるとブレーキにも変速にもすぐに対応できます。
3フィンガーゾーン
ブラケットを握った時の下の指3本の位置、なので3フィンガーゾーンです。
が、後述しますがシマノのSTIだと位置が離れてしまい、あまり意味がありません。小指がかかるくらいです・・・
リバースグリップゾーン
下ハンの位置です。
バーエンド付近が独特の形状をしています。そして下ハンが長いです。
この曲がった部分を握ると、収まりが良いです。あんまり下ハンは持たないんですけどね・・・
振動を吸収して手への突き上げを低減
これはカーボンハンドル全般かもしれませんが、手への突き上げ感がマイルドになります。
ライド後の手の疲れ方が全然違います。
ネオモルフェ のデメリット3つ
シマノのSTI用にデザインされていない
ハンドルに「STIはここに付けろよ」というザラザラ加工が施されていますが、シマノSTIだとその範囲からはみ出してしまいます。
なんとか収めようとすると、STIが前方に送られてしまうか、ハンドルが上を向いてしまいます。
仕方ないのでツルツル部分に取り付けていますが、結果STIが上の方に付くので「3フィンガーゾーン」との間が開いてしまい、その恩恵にあずかれません。
私は「フィニッシュライン ファイバーグリップ」というカーボン用ペーストを付けて固定していますが、ズレたり動いたりはしていません。
とにかくバーテープが巻きにくい
独特の形状が裏目に出て、非常に巻きにくいです。
巻くとしても良く伸びる材質で薄いものが良いでしょう。
それでもしわになったり、乗っているうちにずれてスキマが開いてしまったりしました。
また、バーテープを巻くとモコモコになり「いもむし感」が出てしまいます。
せっかくのデザインやカーボンの表面も隠れてしまうので、私はバーテープは巻かずに使用しています。
取付には厳密なトルク管理が必要
これもカーボンパーツ全般かもしれませんが、取付の際にトルク管理が必要です。
弱すぎてズレるのも怖いし、強すぎて「ピキッ」となるのはもっと怖いです。
私は「フィニッシュライン ファイバーグリップ」というカーボン用ペーストを併用して固定しています。
カーボンハンドル【チネリ ネオ モルフェ】 まとめ
・ハンドルを握るポジションごとにエルゴデザインされている。
・振動を吸収して、手への突き上げを低減
・とにかくバーテープが巻きにくい
・ 取付には厳密なトルク管理が必要
シュッとしたエアロハンドルもかっこいいですが、私はクネクネ形状のネオモルフェを非常に気に入っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。