私はリアホイールを外すのが苦手です。「苦手でした」かな
初心者の頃は半年くらいの間、リアホイールは触らずに避けて通っていたし、何度もオーバーホールのためバラバラにして組み直したりしているけど、いまだに「できれば外したくない」と思ってしまいます。
一般的なリムブレーキ車のリアホイールを外す手順はこうです
- チェーンをインナートップに変速する
- ブレーキのクイックレリーズレバーを開放する
- リアホイールのクイックを開放する
- RDを後ろに引きながら上手いこと外す
ブログや動画で「リアホイール 外し方」を見ても、いとも簡単に外しているものばかりです。
あれ? そんなに簡単に外せないよねー 私だけ?
慣れ とかだけじゃないよなー とも思っています。
さらにRDがシングルテンションになって、余計に難しくなった気もします。
そこで、私がリアホイールを外すときに必ず行っている、簡単に外すための【小技】を紹介します。
「裏ワザ」というほど意外でもないので【小技】ですが、あまり他で紹介されているところも見たことが無いです。
リアホイールの着脱に苦手意識のある方は、ぜひ試してみてください。
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リアホイールを簡単に外す小技 3つ
【小技 1】 チェーンを外す
まず、チェーンを外しちゃいます。
「チェーン外す方が面倒だろ」とか言わないでください。
本当に簡単になりますから。
これで「大変さ」の7割くらいは解消されます。
インナートップに変速しているとはいえ、チェーンとチェーンテンションがリアホイール着脱の邪魔となる元凶です。
手も汚れちゃうし。ホイールはめる時もいろんなところに引っかかっちゃうし。
チェーンを外してしまうことにより物理的に邪魔者が無くなるし、RDもぷらぷらの状態となってホイールを抜きやすくなります。
ただし、チェーンが「クイックリンク」で接続されていることが必須となります。
【小技 2】 リアタイヤの空気を抜く
次に、リアタイヤの空気を抜いてしまいます。
これは私のフレームだけの問題かもしれませんが、フレームとリアタイヤとのクリアランスが狭く、ホイールを引き抜こうとしても写真の位置で引っかかってしまい上手く外れません。
力任せに引っ張るとなんとか抜けるのですが、スプロケでRDやハンガーを傷つけかねません。
リアタイヤの空気を抜いてしまうことでタイヤがペシャンコになり、フレームと干渉しても「スッ」と引き抜くことができるようになります。
最近のフレームはクリアランスが大きめなので関係ないかもしれませんが、ちょっと前のエアロなフレームなどでは効果があるかと思います。
【小技 3】 クイックを抜く
これはさらに小技ですが、クイックを抜いてしまいます。
クイックは解放するだけでもテンションがかからずホイールを外すことができますが、ホイールを横に振ったりする際に意外と邪魔です。
クイックは外すのも取り付けも簡単なので、ホイールを外す前に抜き取ってしまいましょう。
【小技】後のリアホイール取り外し手順
今回は車体を逆さまにしてリアホイールを外していきます。
不安定なのでフレームの転倒に注意です。
1. RDを後ろ側に倒す
リアホイールを持ち上げたときにスプロケと干渉しないように、RDを後ろ側に倒します。
チェーンが無いのでRDはぷらぷら動く状態です。
2. ホイールを引き上げますが干渉するので反ドライブ側にずらす
リアホイールを持ち上げていきます。
このままだとスプロケとプーリーが干渉してしまうので、ハブがフレームから外れたらリアホイールを反ドライブ方向にずらしてプーリーをかわします。
3. 外れました
はい外れましたー
リアホイールを外さなきゃならないとき
なるべく外したくはないのですが、私はこんな時にリアホイールを外します。
リアタイヤ交換
これは有無を言わさずリアホイールを外すしかありません。
チューブレスレディのタイヤを使用していますが、3,000から5,000kmくらいで交換することが多いです。
スプロケ交換・清掃
スプロケをいじるときにも外すしかありません。
チェーンを洗うときにスプロケも一緒に掃除することが多いです。
私はスプロケは外してバラバラにして洗います。
リアブレーキ調整・清掃
リアブレーキから何か異音がするときもリアホイールを外して、ブレーキシューを確認します。
異音がするときには必ず何かが刺さっています。
外したついでに掃除もしましょう。
ココ結構汚れてるんですよねー。
泥がはねてビチャーッとなったとき
雨の日や、雨上がりのウエットな時にはなるべく乗らないようにはしているのですが、それでも予期せぬ水濡れなどで汚れてしまうことがあります。
リアホイールを外さなくてもある程度は綺麗にできますが、やはり外して思い切り掃除するとピカピカになります。
あと、パンクしてシーラントが噴き出してしまったときも、このあたり一帯がシーラントまみれになってしまうので掃除必須となります。
まとめ
私がリアホイールを外すときに必ず行っている、簡単に外すための【小技】を紹介しました。
いきなり外す方法よりも少し手間がかかりますが、絶対に簡単に外すことができるようになります。
外すときだけではなくて、リアホイールを取り付けるときにも難易度に大きな差が出てきます。
脱着のトータルで考えると、時間的に大きな差は無いのかもしれません。
紹介した方法なら車体にキズをつけてしまったり、手をケガしてしまったりすることも少なくなると思います。
特に、リアホイールの着脱に苦手意識のある方は、一度試してみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。