フィジークの真冬用シューズ「ARTICA R5」です。
1月2月の寒さに耐えるために、ロードバイク2年目の冬に購入しました。
今年で3回目のシーズンに入りますが、私の冬期の装備として手放せないものとなっています。
足元の寒さを防いでくれることはもとよりですが、ウインターシューズのメリットは「すぐに履ける/すぐに脱げる」ところにあります。
また、「厳冬期のみ活躍する」という限定的な機能でありながら、金額的には結構高価です。
そんな「ARTICA R5」 の「良いところ/イマイチなところ」も含めて紹介していきます。
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真冬用シューズ ARTICA R5 とは
フィジークのHPでは「ウインター&レインシューズ」と書かれています。
ロード用が「ARTICA R5」、似た形状でオフロード用の「ARTICA X5」もあります。
アッパー
アッパーの素材は「防水・透湿メンブレン+強化マイクロテックスシェル」となっており、ゴムのような感触の素材でできています。
今まで履いていて中が蒸れてしまうということも無いので、保温しつつ上手いこと湿度だけ外に逃がしてくれています。
ほぼ「長ぐつ」のような見た目ですが、しっかりと防寒・防水の性能を果たしてくれています。
後ろ面のグレーに見える部分は、光が反射するようになっており、夜間の車などからの被視認性を高めています。
アッパーの内側はフリース素材で覆われており、保温性を高めつつ肌触りも良いです。
ところどころに差し色として赤色がデザインされています。
「長ぐつ」形状ですが、なかなかカッコいいのではないでしょうか。
ファスナー
ファスナーは前面中央にあり、大きめのプルタブが付いています。
ファスナーを閉めた後に巻き付けるベルクロ部分も大きく、冬用の厚手のグローブをしていても操作がしやすいようにできています。
「防水ジッパー」となっており、風や水が入りにくい構造。
また、ファスナーの動きもスムーズです。
ソール
ソールの材質は「カーボン強化ナイロン」。 カーボンソールです。
私がメインで使用しているシューズ「Aksium Elite III」よりもだいぶハイグレードな作りになっています。
踏み込んだ時のソールのしなりが少なく、履き替えてみると明らかに違いがわかります。
通気孔のようなものは無く、開いているのはビンディング用のネジ穴だけです。
前と後ろに滑り止めのグリップ有り。 これも赤色。
ビンディング用のネジ穴は3穴です。
取付位置の周囲四方に、調整用の目盛が入っています。
私は「TIME」のビンディングを使っています。
インソールです。
裏側には遮熱性を高めるためにアルミシートが貼り付けられています。
普段はすぐに別売の高機能インソールに交換してしまうのですが、なんだか高機能そうなのでそのまま使用しています。
ARTICA R5 の良いところ
やはり暖かい
「普通のビンディングシューズ+シューズカバー」と比べて、やはり足が冷たくなりにくいです。
特に走行中に風を受ける面は、ほぼ「ゴム長ぐつ」みたいな感じですからねー。
シューズの中に風が入って来ようがありません。
厳冬期の防御力が格段にアップです。
着脱が楽チン
普段使用しているシューズにかぶせて使用する「シューズカバー」でも暖かいものはあるでしょう。
シューズ自体は使いまわせるので、コスパは良いかもしれません。
しかし、この「ARTICA R5」はシューズの着脱が非常に簡単です。
スポッと足を入れてファスナーを締めるだけ。
ぶ厚い冬用のグローブをしたままでも操作できるように、ファスナーやシューレースには大きなタブが付いています。
「シューズカバー」は着脱に時間がかかってしまうものが多いです。
冬場でも頻繁にロードバイクに乗る方にとっては、この手間の差は非常に大きいでしょう。
ARTICA R5 のイマイチなところ
値段が高い
値段が高いんですよねー
国内で冬用のビンディングシューズを購入しようとすると、ほぼ「ARTICA R5」の一択となります。
シューズカバーだといろいろ選択肢があるんですけどねー・・・
海外通販で探してみたとしても、それほど種類豊富という訳でもありません。
値段もすごく安いわけでもない。
あまり需要が無いのでしょうか・・・
「ロースペックだけど暖かいシューズ」でいいのに「ハイスペックなウインターシューズ」しか売っていない感じです。
私がウインターシューズに履き替えるのは、12月から3月までの4か月程度です。
高性能ではあるんだけど、やはりコスパは悪く感じてしまいます。
私は楽天にて 20,700円 で購入しました。
ファスナーが引っかかる
「ARTICA R5」は1本のファスナーで着脱ができて非常に機能的です。
機能的なのですが、このファスナーがいちいち引っかかってちょっとストレスです。
ファスナー自体はしっかりとした作りで、動きもスムーズです。
ただ、位置が良くないんですよ
こんな感じにサイドにあれば良かったのかもしれません。 (これは普通の靴です)
「ARTICA R5」が壊れるとしたら、おそらくファスナーの周辺からとなりそうです。
次の3か所が「引っかかりポイント」です・・・
上げる時 シューレースループに
ファスナーを上げる時に、シューレースのループに引っかかります。必ず引っかかります・・・
私はシューレースを抜いてしまっていますが、それが原因でもなくシューレースがあった頃からの症状です。
ちょっとファスナーを持ち上げつつ、指でループを押さえて引き上げています。
上げる時と下げる時 「くの字」の部分に
ファスナーを上げる時も下げる時もなのですが、シューズの形が「くの字」になる曲がり角で引っかかります。
結構しっかりとした防水ファスナーなのですが、そのしっかり感が災いして上手くカーブをクリアしてくれません。
足首をピンと伸ばして、ファスナーが極力まっすぐになるようにしてこの部分を乗り越えます。
下げる時 スタート地点で
ファスナー周りが結構伸縮するので、ファスナーのタブだけを持って下げようとすると「ビヨーン」と伸びてしまい上手く下げることができません。
必ずファスナー上部を指でつまんでから下げています。
片手では上手く下げることが難しいです。
ARTICA R5 でも耐えられない寒さのときには
ウインターシューズを導入しても、氷点下の中を走っていると足先がだんだん冷たくなってくることがあります。
私は、手先は走り始めが冷たくてつらく、だんだん暖かくなってくるのですが、足先は逆にだんだんと冷たくなってくることが多いです。
「ARTICA R5」を履いても足先が冷たいと感じるような時期には、更に防寒装備を重ねていきます。
更にシューズカバー
朝の気温が氷点下になってくると、「ARTICA R5」にシューズカバーをかぶせています。
毎年だいたい1月くらいからの登場。
つま先だけのタイプなので、シューズの着脱時にもシューズカバーの取り外しは不要です。
ファスナーが目いっぱい下まで下がらなくなってしまいますが、着脱に支障はありません。
「暖かくなったなー」という体感はあまり無いのですが、「風は遮断しているはずなので効果はある」と思っています。
貼るカイロ
気温がマイナス3℃とか4℃くらいになると、「貼るカイロ」を登場させます。
これはいきなり暖かいのですが、熱くなりすぎてしまうのが難点です。
ライド中に取り外すのも面倒ですしねー
本当に寒いときに登場する「最終兵器」です。
本来は足の裏に貼り付けて使用するものですが、ロードバイク用途なら足の甲側に、一番冷たくなる親指をカバーするように貼り付けると良いです。
「ウインターシューズとかは無いけど寒い日に走らなくてはならなくなった」ときにもおすすめです。
まとめ
フィジークの真冬用シューズ「ARTICA R5」を紹介しました。
「冬場はロードバイクにほとんど乗らない」という方はシューズカバーでも良いのかもしれませんが、通勤通学で乗っていたり頻繁に走っているという方にはぜひ試してみてもらいたいです。
寒さへの防御力とそのための準備にかかる手間がだいぶ違うと思います。
真冬の時期の手先や足先の冷たさは、ちょっと耐え難いというときがあります。
費用はかかりますが、いつも「足が冷てーなー」と感じながら走るストレスからも解放されますよ。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。